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2010年1月 5日 (火)

チューリップ・バブル

     人間を狂わせた花の物語

/マイク・ダッシュ/

 こどもの頃、大デュマの書いた『黒いチューリップ』というロマンス冒険小説を読んで、問題のチューリップってどんな姿なんだろうと、わくわくした。

17世紀の絵画を見て、この花が病気だって、信じられないと思った。
またどんな種類が
あったのか、もっと知りたいと思った。

チューリップの球根にありえない高値がついて、それをめぐって人々が争い、事件が起こる。

庭でこっそり育てる人、それを掘る人、取引する人、そして大暴落・・・

そのあまりの劇的な事実に、詳細を知りたくて、私の好奇心はくすぶり続けた。

それを満足させてくれたのが、この本である。

わずか数年間でどのように価格が高騰していったのか、球根の取引をめぐる駆け引き、そして1637年の大暴落。
暴落はたった数カ月間の出来事であった。

そのことが、さまざまな角度から詳細に、たくさんの図版入りで説明されている。

チューリップの他にも、ヒヤシンスなどで、小規模のバブルはあったという。

日本でも、江戸時代の変化朝顔などについては、同じような傾向がある。(朝顔が変化する原因は、チューリップとは異なるが。)


妖しい変化に取りつかれるマニアと、それに乗っかろうとする投機家や素人の煽るバブル。

いつの時代にも共通の『バブル』という社会問題を理解する上で、とても分かり易く、良く書き込まれたノンフィクションである。






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