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2010年1月17日 (日)

いのちをいつくしむ新家庭料理

さ、めしあがれ  /辰巳芳子/

大切な人がいて、時間がかかってもいいから、厳選した材料で滋養の高いものを作って差しあげたい。
そんな思いの方にお薦めです。
病気や回復期の方へ、または離乳食として。

私は5年前に、父が癌だとわかったとき、この本を購入しました。

『基本的なことは、「何気ない、平凡なこと」の中にあります。例えば朝使う青菜は、就寝前に水に漬ける/葉が傷つくような洗い方はしない/葉と茎は異質のものとして扱う/水分の切り方は、もの質と、用途によって、微妙な差がある― などなど。』

この本を書いた辰巳芳子さんは、著名な料理家(辰巳浜子)を母に持ち、父を8年間介護した体験を持つ方です。
そんな彼女が素材も「いのち」ととらえ、そのいのちをいただくものだという敬虔な気持ちで料理に向かい合った本です。

私が気に入って作ったものは、

『スペアリブのスープ』
驚くほどあっさりしています。そして滋養に満ちています。
私は、豆を入れたものが好きです。

梅干しと昆布と玄米の『玄米のスープ』。
炒った玄米の香ばしさと滋養が、素晴らしい。

『干し椎茸のスープ』。
日本産の乾ししいたけで、もどし汁を利用して作る。
(戻したしいたけは、別に使える。)

『鶏肉の丸』。
丸は、「肉団子」というよりも、ふわっと仕立てる。
鳥の首の骨をねっとりするほどにたたき加えると、実にこくのある味になる。

和風、洋風いろいろあるが、どれも手をかけ、いい材料からいい料理を作ろうという気概に満ちています。

いつもこんなふうにはできない私だけれど、時間のある時、そして大切な時に取り出して、料理の基本に立ち返るようにしているのです。
(ああ、でもこの前この本のようにして作ったのは、いつのことかしら。
 もう少し生活を大切にしなければ・・・)





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