« あな吉さんのゆるベジ料理BOOKS | トップページ | ライラの冒険シリーズ »

2010年1月 6日 (水)

深夜特急

/沢木 耕太郎/  

26歳の『私』は、路線バスを乗り継いで、香港からロンドンまで行こうという壮大かつ無謀な計画を立て、実行する。

途中、行きずりの人の家に世話になり、娼館に宿泊し、時には病気になり、さまざまなことに興味を持ち、友達をつくり、また別れてゆく。

人に騙されたり、親切にしてもらったり、さまざまな経験を積んで、沢山の国を通り過ぎてゆく。

            

文庫本で6冊になる。

一時は、バックパッカーの多くがバイブルとして持ち歩き、海外のユースホステルでお互いに交換し合っていたと言う程、インパクトが強く、影響力のある本である。

沢木耕太郎の、メリハリのある鋭い描写が、旅の一瞬を切り取って、こちらに差し出してくる。

いつの間にか旅行していなくても、日常とは異なる眼で外を眺め、考えている自分に気づく。

私が一番好きなのは、香港でカジノにはまる処である。

私はカジノにのめりこんだことはないが、どんなふうにして人ははまっていくのか、リアルに描写されている。
次第に夢中になり、頭がフル回転し、コツを飲み込んだ!と興奮する瞬間。
ルーレットの回るカラカラという音と共に、そのカジノの怖さをたっぷり堪能した気持がする。

ぜひ読んで、ギャンブルの恐ろしさを味わってください。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

ぽちっと押してください。
励みになります。

|

« あな吉さんのゆるベジ料理BOOKS | トップページ | ライラの冒険シリーズ »

ルポ・旅行記」カテゴリの記事

コメント

 『深夜特急』のハードカバーが刊行されたとき、ちょっとした衝撃でしたね。やりたくてやれなかったバックパッカーの旅。さまざまなバックパッカーから断片的には聞いていたものの、この本で、じつに詳細に、旅人自身の思いを含めて綴られていたのですから。
 ハードカバーでは2巻が出ただけで、予告された最終巻は長らく刊行されず、待ちくたびれて忘れかけたころに忽然と世に出ました。待っただけのかいがあり、あらためて最初から通読したものです。
 映画にもなりましたね。これは見てないのですが、ホームページで、断片的ながら内容を察することができ、またまた再読するきっかけになりました。

投稿: 風紋 | 2010年2月14日 (日) 08時57分

私も映画は見ていないし、最終便の『旅する力―深夜特急ノート―』もこれからです。
文庫本になるのを待っているのですが、なかなかですね。
首を長くして待っています。
実はこの紹介文は、記憶に頼って書きました。
ふつうは書庫から本を取り出してきて、再読してから書くのですが、お薦めなので友人に貸し出し中、今手元にないのです。
返ってきたら、私も再読します。

投稿: 趣味の本屋 | 2010年2月14日 (日) 11時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551582/47233463

この記事へのトラックバック一覧です: 深夜特急:

« あな吉さんのゆるベジ料理BOOKS | トップページ | ライラの冒険シリーズ »