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2010年2月 7日 (日)

寂しいマティーニ

/オキ・シロー/

お酒にまつわる、21篇のショート・ショート。
都会に生きる男と女の恋愛をめぐる駆け引きがテーマで、ちょっとお洒落な雰囲気を楽しめる。

表題の『寂しいマティーニ』。

『わたしは、オリーブのささったスティックを人差指でグラスのふちに固定し、最初のひと口をゆっくりとすすった。冷たく、とろっとしたマティーニが、滑らかに舌にひろがっていく。そして、すっかり丸くなったジンの青い香りが、ふわっと鼻に抜ける。相変わらずうまいマティーニだった。』

酒飲みの醍醐味がここにある。
大酒のみではない。
うまい酒、雰囲気のある酒のことだ。

この章で取り上げられるのは、オリーブを抜いてすっきりさせたタイプのマティーニだ。
なぜそのマティーニが寂しいのか。
オリーブのない寂しさだけではない。
本を読んでください。

そんな短編が21杯分も、あなたを待っているのです。

オキ・シローの新刊が出るたびに、新しいバーが開店して知らなかったレシピのカクテルに出会える気がして、楽しみだった。
今はもう、カクテルは作らないし、頼まない。

焼酎とかテキーラとかのスピリッツを、オン・ザ・ロックで。
作る時間を節約して、雰囲気ではなく、内容で勝負という感じ。
もう一度、優雅な時間を取り戻してみたい。

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この本も、絶版なのですね。
ちょっと素敵な時間を過ごすのに、最適なのに。
ちなみに、私の持っている本はこれ。   ↓
カバー・デザイン:神保正巳

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