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2010年7月16日 (金)

An Echo in the Bone 骨の中のこだま4

さてイアンの方ですが、ニューベルン(ファーガスとマーサリが印刷業を営んでいる町です)への旅の途中で2人のこどもの追いはぎを捕まえたので、その親族のもとへ送り届けようとしているところです。彼らは暴発しそうなマスケット銃で武装した9歳と11歳くらいの少年で、ハーマンとバーミンと名乗り、狼犬ロロの活躍で捕まえたところ孤児と判明し、イアンが後始末を引き受けたのです。

簡単なようにみえた仕事ですが、イアンは手こずっています。
まず親族は友好的ではなく、話も聞かずにいきなり銃で撃ってきます。
当時のアメリカの田舎では、珍しくもない応対ですが、バーミンは『ここでは暮らせない』と宣言します。
さらに、そこでいきなりアーチ・バグからの攻撃を受け、バグの『黄金はどこだ』という威しを子どもの追剥たちが聞いてしまいます。
(なぜイアンがバグに襲われるはめになるのかは、翻訳をお待ちください。私には明かせません。)
バグとのもみあいの中で、追いはぎたちが実は少女であることがわかります。
名前はハーマイオニとトゥルーディーです。
困ったイアンがどうしたかというと・・・


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イアンの知り合いの、ニューベルンに住むミス・シルヴィーに、彼女たちの教育を頼みこむのです。
代償は、幾粒かの黄金です。
ミス・シルヴィーというのは娼婦館を経営している女性で、そう、若いイアンも何度か世話になったことがあるのです。そして世知に長けた彼女にならば、この野性的な少女たちが扱えると思ったのです。

『これは割に合わない仕事だわ。でも私のところは最近大変なのよ。』
『だって、お客は大勢いるだろう?』
『そりゃ、客はいつでもいるわ。でも最近の客はひどいのよ。金を払わないし、好き勝手やってる。でも反抗すれば家を燃やされたりしちゃうし・・・』
『そんなリスクはいつものことだろう?』
『以前には・・・パトロンがいて、助けてくれていたのよ。』
『ほう?で、そのろくでなしに、何が起こったんだい?』
『ろくでなしじゃないわ。兄よ。それを、『自由の息子たち(愛国急進派)』がタールと羽を塗りたくり、うちの玄関に死ぬまで放っておいたのよ!』

そのときです。部屋に若い女が、野性の少女たちの世話をしに入ってきたのは。
ミス・シルヴィーが女に指示を出している間、イアンはあっけにとられて女を見つめていました。
彼女は当然、あのエミリーではありません。
エミリーというのは、モホーク族と暮らしていた時の、イアンの妻だった女性です。
エミリーは死んだわけではありませんが、イアンとの間に子どもができなくて、生まれても死産だったりするうちに、次第に彼女の心が離れていったのです。
でもイアンの方は今でもエミリーを恋い焦がれ、死産だった娘のこともいつも想っているのです。
部屋に入ってきたその女性はインディアンの血が入っていて、小柄で気品のある体つきをし、エミリーと同じ長くてたっぷりしたカラスの濡れ羽色の長い髪を持ち、エミリーと同じ広い頬骨と繊細な丸いあごをしているのです・・・いや、彼女はエミリーではないのだ・・・

ショックを受けているイアンには目もくれず、その女性はミス・シルヴィーの指示で2人のこどもの追いはぎたちに食事をとらせるために、台所に連れていきます。
連れていかれながら、ハーマイオニは振りかえり、イアンに指を突き出して罵ります。
『もしあたいたちが娼婦になっちまったらば、おめえを探し出してタマ切り取って、ケツの穴に突っ込んでやるからな!』
イアンは出来る限りの威厳をかき集めて、何とか娼婦館を出ますが、その背後からミス・シルヴィーの玉を転がすような笑い声が耳に届くのです。

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