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2010年7月20日 (火)

An Echo in the Bone 骨の中のこだま6

183ページ 第19章

ウィルミントンについてすぐ探してみると、ジェイミーとクレアが火事で死んだという記事を書いた『ウィルミントン・ガセット』新聞社の場所は、とても見つけやすかった。というのは、その新聞社自身が、火事で焼失していたからである。
ファーガスとマルサリの印刷屋だけが、この界隈で生き残っていることになったのだ。

『あなたが経営者ですか?』とジェイミーが聞くと、『とんでもない』と男が答えました。
『印刷屋は、アモス・クラップさ。彼らが火をつけたとき、どこかへ行っちまった。私は土地の所有者の、ロングフィールドだよ。』
『これは、いつ起きたことですか?』
『昨夜さ』
『溶鉱炉の事故ですか?』ロングフィールドは冷笑します。
『あんたはこの辺の人じゃないね。アモスを探しているのかね?』
『ジェームス・フレイザーです。こちらは、妻のクレア。』と言って、ジェイミーは手を伸ばして握手をします。
『で、誰がやったのですか?自由の息子たち?』
『あんたは、本当にこの辺りの出じゃないね。アモスは息子たちの側だ。仲間ではないけどね。たぶん。彼はなんとかうまくやっていたけどね、最近は物騒だ。裏切りのうわさ、男が道でほとんど死にかけるまで殴られる、タールを塗られたり、羽まみれにされたり、焼かれて・・・殺されたり・・・、であんたはアモスを知らないってね。では、あなたさまが彼に何の用事があるのだか、伺ってもよろしいでしょうか?』
『私は、ガゼットに書かれていたある記事について、質問があって来たのだ。クラップが行ってしまったと言われたが、どこに行けば会えるか、教えてくださりませんか?私は彼を傷つけるつもりはない。』
ロングフィールド氏は、私を考え深げに眺めた。暴力に訴えに来た男が、妻を同伴するのだろうかと考えているのだ。私は微笑み、できるだけ魅力的に見せようとしてみたところ、彼も微笑み返してきた。
『私は知らないが、』彼はそう言って、気持ちを固めたようにジェイミーを見た。『しかし、仕事上のパートナーがいるから、その一人くらいは、あなたが知りたいことを教えてくれるだろう。』
今度はジェイミーが、ロングフィールドの人柄を見極める番だ。ジェイミーは瞬時に気持ちを決め、拾ったパンフレットを私に渡した。
『そうでしょうね。昨年発行された、山あいの火事に関する、ちょっとした記事についてなのだ。誰がその記事を提供したのか、知りたくてね。』
ロングフィールドは顔をしかめて考えた。『私自身じゃないと思うな。ちょっと待って、ちょっとその辺を探して、パートナーの一人のジョージ・ハンフリーに聞いてみようか?』
『それは、ありがたい』とジェイミーは言い、私に眉で合図して、もう見せびらかしは終わりで、好きなことをしに行ってよいことを教えてくれた。私はロングフィールド氏にお別れを言い、ウィルミントン見物に出かけることにした。

クレアの独り言モードって、辛口で大好き、という方は、
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町を散策してから、弁当に買ったチーズロールを狙うカモメに注意をしながら、クレアはちょと戸惑っていた。というのは人生ずっとイギリス人として暮らし、戦時中もユニオンジャックをひるがえした病院に勤務をしてきた自分が、ちょっとデザインは違うけれど同じユニオンジャックを掲げた軍艦を目前にして、それがミスター・ホールの友人の密輸業者と同じくらい怪しいと思っていることに気付いたからだ。

ビューチャンプ氏も、同じくらい怪しい。
ファーガスがビューチャンプと関わりたくない気持ちも、しぶしぶながら、理解できる。
彼がクレア自身の家族と関係があるのかも、気になる。
ラムおじさんはクレアのために家系図を作ってくれ、フランクと結婚した時にきれいにフォルダーに入れてくれたのだった。あれは今、どこにあるのだろう?ブリアナへの次の手紙に書いておこう。ブリアナは、納税通知書や学校の課題、美術で作った作品など、すべての家族の記録を持っているはず・・・

そんなことを考えているとき、クレアが突然港で出会ったのは、なんと死んだはずのトム・クリスティーだった。
そうこの本では、ジェイミーも、その天敵ランドル大尉も、何人もの死んだはずの人が、突然再登場してきたものだった。ブリアナの敵スティーブン・ボネットのように、死ぬ所を見るか、自分の手で殺さない限り、どこかで生き延びている場合が多いのだ。
私も、トム・クリスティーの処刑場面がないな、といぶかっていたので、この再会にはあまり驚かなかったが、クレアは驚いた。そしてトム・クリスティーも、驚いた。
彼の方は、クレアが例の火事で焼け死んだと思っていたからだ。

★★★
なぜ、トムが処刑されなかったかは、翻訳をお読みください。

クレアはジェイミーに、トム・クリスティーに会ったことを正直に話します。
ジェイミーは、トムがクレアに恋していることを知っているので、ちょっぴりごたごたしますが、さて、ますます複雑になっていく人物模様、この後の展開が楽しみですね!

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