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2010年7月 4日 (日)

An Echo in the Bone 骨の中のこだま3

ガバルドンのホームページに、本の装丁の説明があります。
それは、奇妙な4つの棘の形(ピラミッドのような形に四方に棘が突き出しているのです)ですが、これは鉄びし(手裏剣のようなもの)を意味しているのだそうです。
鉄びしには、4つの尖った先端があります。
それぞれが、『骨の中のこだま』の4つの物語の流れを意味しているのです。

 1 アメリカが勝つとは知っているが、勝つ側に立てば生き残れるというわけではない。またアメリカ側に立てば、イギリス軍に入っている息子ウィリアムと戦うはめになってしまう。そんなジェイミーが、どのような選択をしていくのか。

 2 イギリス軍に入っているウィリアム自身、兵士として戦いに身を投じる興奮と、情報局での活動の両方の魅力のはざまに揺れている。彼の義理の父親、ジョン・グレイも、どちらが彼のためになるのか決めかねている。

 3 ジェイミーは、ウィリアムと戦わないため、また印刷機をエジンバラに取りに行くため、そして姉との約束を守って、甥イアンをラリー・ブロッホに連れて帰るため、スコットランドに渡ろうとしている。しかしイアン自身には別の計画があり、別の運命が待ち受けている・・・

 4 1979年のラリー・ブロッホに飛んだロジャーとブリアナ。ジェイミーとクレアの手紙を読んで、過去のドラマを知るが、現在のハイランドにも、危険な秘密があることにも気付いた・・・

 私も4つの流れがあるとは思っていましたが、その1つはジョン・グレイのストーリーだと思っていたので、イアンのものとは驚きでした。さて、これからイアンに何が起こるのでしょうか?

 続きを知りたい方は、↓をクリックして、次にお進みください。

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ジョン・グレイはイギリスで、『ビューチャンプ』の情報を集めます。
驚いたことに、イギリス情報局の『ビューチャンプ』のフォルダは、何者かの手によって空にされているのです!

さて、偶然ドッティーに会ったジョン・グレイは、彼女とウィリアムの関係を確かめようとしますが、手ごたえがありません。
『やつの性格の・・・あるいは見かけのどこが気に入ったのかい?』という質問に、ドッティーは口ごもるのです。『えっ?性格って?・・・だっておじさま、あなたは父親じゃない。あなたが彼の・・・彼の知性に気づかないなんて!』
ひとたび言葉が見つかると、やつぎばやに飛びだします。『彼って親切だし、ユーモアがあるし、おだやかだし・・・』
今度はジョン・グレイが戸惑う番です。ウィリアムは確かに知性があるし、おもしろいし、常識的に親切だけれど、決して『おだやか』ではないからです。思わずウィリアムがお茶会のときに仲間を投げ飛ばして作った、母の食堂の壁にある穴を思い浮かべてしまうのでした。

『それにしてもなぜ、結婚しなければならないのかね?』
『だって、そうでなければ、兵士として殺されてしまうじゃない!』
そのドッティーの言葉は、ジョン・グレイにもショックを与えます。
そしてドッティーは執拗に食い下がります。
『パパは、あなたの意見だけは尊重するのよ。絶対パパを説得してね!』
『ドロシア、君はいったい何に巻き込まれているのかね?絶対見つけ出してやる!』
『でも、おじさまは、ウィリアムがかわいくないの?お願い、パパを説得して。』
『たとえハルが君を結婚させようとアメリカに送りだすにしても、4月より前には船は出ない。それに冬の間は、行軍はない。もうすぐ戦闘は中断するだろう。』
『わかったわ、それでも、必ずパパと話して。お願い。』

さて、ウィリアムとドッティーの間に、いったい何が起こったのでしょう?

一方1980年のインバネス。
ロジャーとブリアナの間に不穏な空気が立ち込めています。
現代に戻って約1年。
ロジャーは仕事を見つけておらず、このまま財産を食いつぶせないと判断したブリアナが、『あなたがやらないなら、私が働きにでる。』と宣言したためです。
毒舌家のブリアナは、ロジャーにさんざん悪態をつき、『いくじなし』という言葉さえ投げつけたのです。
ブリアナは、水力発電所の施設調査官として働くために面接を受けに行き、面接官から女性であるが故の抵抗にあいます。
そして家に帰ると、ロジャーが何かを調べにイギリスのオックスフォードに出かけたと聞くのです。私と子どもたちを置いて、勝手に?もう怒り炸裂!
『気持ちをまぎらわすために、クレアの手紙を勝手に読んじゃうんだもんね!』と言って、クレア達がフレイザー・リッジを出て、ニューベルンに着いたという手紙を読んでしまいます。それまではロジャーと1度に1通ずつ、大切に読んでいたものなのですが・・・

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