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2010年8月29日 (日)

An Echo in the Bone 骨の中のこだま7

お久しぶりです!
原書は少しずつ読んでいるのですが、こうして公の場に書くとなると、今の私の現状をそのままというのは・・・つまり、読み飛ばし、理解しないままのスルー等、先へ進むためなら何でもOK、ってのはちょっと・・・と思って躊躇してしまう日々なのでありました。

私が苦手なのは、戦争や軍隊の場面なのです。
まず、専門用語がわからない。
人物の名前が覚えられない。
位置関係が、理解できない。
従って、布陣や戦闘状況がわからない・・・

で、次の章の主人公がウィリアムなので、書き渋っていたのです。


まあ、そんなこといわずに、とりあえず書いてみな、
という心優しい方は、クリックしてから次へ進んでください。


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ウィリアムは、悩んでいた。
父(ジョン・グレイ)に相談できたならば・・・
これからの身の振り方を。

ウィリアムは、彼の1週間前に赴任したエドワード・マークハム中尉に干されていた。
中尉は家柄と人脈の有利さを鼻にかけ、偉いものにはこびへつらうという人間で、ウィリアムの同僚たちの間では人気が薄く、『顎なしネッド』とか『ポンス(ひも)』というあだ名をつけられていた。ウィリアム自身は、冷やかで丁寧な態度で中尉からの圧力を受け流していたが、たまたま誰かの書いた似顔絵を見て笑っているところを見つかり、鼻にパンチを受け、そしてロング・アイランドの見張りとして島流しにされたのだ。目をつけられてしまったわけだが、今更いいわけなんか、したくもない。
 蚊に悩まされながら密輸人たちを見張りつつ、通りがかった女性につい八つ当たりをしてしまって、ウィリアムはそんな自分に嫌気がさした。いつまでもこうしてはいられないと感じていた。
リチャードソン大尉が、ウィリアムの状況を見かねて、ある提案をしてくれていた。
その提案というのは、ランドル・アイザック大尉といっしょにカナダへいくというものだ。
ランドル・アイザック大尉はカナダで、とある英語が少ししかわからない人物と軍事に関わる交渉をしなければならないのだが、大尉自身がフランス語がわからないため、通訳が必要なのだ。
 干されているウィリアムにとって、その提案は魅力的なものであった。
もちろん父ジョン・グレイに相談すれば、反対するであろう。戦いに身を投じて出世の機会を掴んだ方が、諜報活動をするよりも世間の聞こえもよく、確実な方法であると言うだろう。
しかし一度諜報活動の自由さを味わってしまうと、単なる一兵卒であり自分で判断することを許されない今の立場は息苦しかった。
父親だけでなくハル叔父ならなおさら、地道に日々の責任を果たしていく重要性の方を重んじるだろう。しかしカナダ行きの方が、ウィリアムにとってはずっと魅力的であった。

 1週間後、毎日のルーチンワークとプライバシーの無さにうんざりしたウィリアムは、自由と孤独を味わえるカナダ行きに思いを馳せていた。夕方リチャードソンに返事を出したばかりなのだ。
そのとき沖合から船に乗ってやってきたのは、ロバート・ロジャーズというならず者だ。浅黒く、40歳くらい、眉のあたりに悪そうな雰囲気を漂わせている男だ。この男は数ヶ月前にやってきて、ウィリアムの隊のハウ将軍からどうにかして仕事をもらい、ハウの兄である提督から船を譲り受けて活動をしているのだ。インディアンの戦士であると自称し、インディアンみたいな恰好をして、10部隊作れるほどの兵を集めたところだ。その一部を連れて船で海岸線をうろつき、釘で打ちつけられていないものなら何でも集めてきてしまうのだ。
 ロジャーズはウィリアムに、密輸ワインの隠し場所を教えてくれた。
『ありがとう。その辺をじっくり捜索してみよう。』とウィリアムは言った。『そちらは、何か探しているのですか?』
『聞かれたから言うけれど、この辺を嗅ぎまわり、いろいろ質問をしまくっている怪しい男と話をしたいんだ。もし君たちがそんな男を見かけていたら・・・』
『もちろん教えます。その男の名前とか、外見は?』
『背が高く、顔には銃の暴発による傷がある。見たらすぐわかるさ。コネティカットの反乱者で、ヘイルという名だ。』
ウィリアムは昨日たまたま、その男を尋問していた。
ロジャーズの目が光った。『君は、彼を見かけたね?』
ウィリアムは、そんなにあからさまに表情に出してしまったことが恥ずかしかった。
『昨日検問を通ったのだ。落ち着きがなく、汗をかき、声も震えていた。尋問した俺の兵は、そいつがタバコか何か、密輸していると思って調べたけれど、何も持っていなかった。』
 ロジャーズに教えてもらった密輸ワインを見つけ、そのワインを彼の船で運ばせてくれるよう、ロジャーズに頼んでみた。『もちろん、かまわないさ。でも俺たちは明日まで出発しない。今夜は俺たちに付き合わないか?』
もちろん、ウィリアムはOKだった。
しかしロジャーズは、ウィリアムを上から下まで見下ろして言った。
『そんな恰好じゃ、スパイを捕まえられないな。来いよ。何とかしてやる。』

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