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2010年9月 5日 (日)

An Echo in the Bone 骨の中のこだま8

ウィリアムは、待ち望んでいた諜報活動に偶然参加することになります。
いったいどうなるでしょうか?

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 ウィリアムはロジャーズの手下の誰よりも、6インチ(15センチメートル)背が高いことがわかった。だから変装用の服が体に合わず、ズボンのボタンはかけられず、それを隠すためにシャツの裾は出しっぱなし、靴下をはくとズボンの裾との間に隙間ができてしまうので、足も素足ということになった。
 
 ロジャーズとウィリアムは、4人の男たちとともにフラッシングの町で船を降りた。
ロジャーズの基地が、そこにあるのだ。
彼はそこに立ち寄って、ヘイルはまだフラッシングに現れていないので、ここから2、3マイルのエルムスフォードという村にある居酒屋兼宿屋の2つのうちのどちらかにいるらしいという情報を手に入れてきた。

 そこへ向かう途中、一行は小さいグループに分かれて歩いたので、ウィリアムはロジャーズと2人きりになった。ウィリアムはもちろん、ひげを剃っていなかったし、帽子のふちに乾燥したトビウオを突き刺しているつれに見合う恰好をしていると思って満足していた。
 『俺たち、カキ採りとか、廃品回収者のふりをするのか?』とうウィリアムの質問に、ロジャーズは驚いたようにうなり、首を横に振った。
『君は、どっちにも見えない。しゃべっているところを聞かれたらおしまいだ。だめだ。口は閉じて、代わりに何かくわえていろ。質問は、俺と仲間たちでやる。君がやるのは、うなずくことだけだ。もしヘイルを見かけたらな。』

 寒風に対して頭を下げて歩き続け、ロジャーズはほとんど話をしなかった。
しばらくして、彼は何気なく言った。『俺は、リチャードソン大尉をニューヨークから船に乗せてきて、また連れて帰った。』
 ウィリアムは、一瞬何も知らないふりをして『リチャードソン大尉?』と答えようかと思ったが、それは通用しないことに危ういところで気がついた。(リチャードソンがニューヨークからこの僻地にやってきた理由は、ロング・アイランドの僻地に島流しの目にあっているウィリアムとコンタクトをとるためにちがいないことくらい、ロジャーズにはわかったいるだろうからだと思う。)そのかわり『そうかい?』とだけ言って、後は沈黙を守った。そんなウィリアムを、ロジャーズは気に入ったようだった。
『リチャードソンは抜け目のない男だ。俺は彼が何をしていて、どこに行ったか知っている。君は何歳だ?』『19』とウィリアムはとげとげしく答えた。『なぜだ?』
『何かに自分の命をかけるには、十分な年齢だ。しかし、リチャードソンにイエスと答える前に、2度は考えるんだぞ。』『もし、リチャードソンが何か言ってきたとすれば、そうするよ。でも、なぜそう言うんだ?』ロジャーズは、ウィリアムの背中押して、前に促しながら言った。『今からそれがわかるよ。さあ、行こう。』

最初の居酒屋に入ってすぐ、ウィリアムを刺激したのは、料理の匂いだった。どんなに自分が空腹だったか、忘れていた!
次に、暖炉の前に陣取ってチキンを食べながら村人たちと談笑しているスパイに気付いた。
ロジャーズはウィリアムの隣に座り、訪ねる代わりに眉をあげた。
ウィリアムは黙ってうなずき、ヘイルの方は二度と見ないようにした。
ウィリアムは店の主人に給仕されたビールと食事に専念し、会話に加わらなくてよいことを感謝した。ヘイルは自分がニューヨークから来たドイツ人の校長なのだと話していた。
『あっちでは、状況が良くなくてね。』と彼は熱心に話していた。『生徒たちのほとんどはいなくなっちまったんだ。親たちとコネチカットやニュージャージーの親類の所へ逃げたんだ。こっちでも、同じなんじゃないかい?』『この辺じゃね、ちょっとでも反抗的なことをいえば大変なんだ。どっちの側だろうと関係ねぇ。先週検問でよ、でけぇ怪物が俺を止めて、リンゴサイダーと荷車を取り上げたのさ。あいつは・・・』
ウィリアムはむせ込んだ。なんてこった、あの男とは気付かなかった。(つまり、前日にその農夫を検問でとめたのは、ウィリアム自身だったのだ。)幸いその農夫は後ろを向いている。でも、そのリンゴジュースは覚えている。でけぇ怪物だって?

ウィリアムは、ビールでなんとかそのパンの塊を飲み込もうとし、静かに咳をしたが、顔が紫色になってくるのがわかった。
ロジャーズが驚いて見つめるのに対し、弱々しくリンゴジュースの農夫を指し、自分の胸を指し、立ち上がって出来るだけ『でけぇ怪物』ではないように見せかけながら店を出た。

店の外に出て十分離れてから、たっぷり咳をした。それから店の壁にもたれて、ゆっくり息をついた。手に持って出た鳥の足の代わりに、ビールを持っていたらと後悔した。
ロジャーズの手下で最後尾を歩いてきた男たちが、ウィリアムを不思議そうに見ながら店に入って行った。
新客たちは、居酒屋の中でヘイルのそばの席を確保した。

う~ん、中途半端だけれど、時間がなくなってしまったので、ここでUPしちゃいます!

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