グルメ

2010年1月 5日 (火)

すべてを食べつくした男・やっぱり美味しいものが好き

『すべてを食べつくした男』

『やっぱり美味しいものが好き』

/ジェフリー・スタインガーテン/

前述『アマンダ・・・』のエッセイにも登場した人物である。

もともと弁護士だった彼は、大食漢、熱心で凝り性な性格を発揮してエッセイを書くうちに、とうとうフードライターになってしまった・・・

 

彼の立場は一貫している。

まず健康のために食べるのではない。

食べるから健康なのだ。

おいしいものが、体に悪いはずがない。

それをさまざまな実験、データ分析で証明しようとする。



好き嫌いをすることは、偏見があるからである。

これに挑戦するためには、嫌いなものを食べ続けることだ。

半年間嫌いなものを一日1種は食べるように努力し、証明した。



おいしいものは、味わうだけではいけない。

自分で作れなければならないのだ。


ケチャップについては自分でも作ってみた上、さらに35種類をろえて試食して評価した。

自分で和牛が上手に焼けなければ、日本にまでやってきて焼き方を学んだ。


フライドポテトを作り続けた。

ジャガイモや油の種類をいろいろ変えてみる。

温度、切り方、下処理、揚げ方、道具(電動フライヤー数個による実験を含む)を試してみる。

フライの匂いで、奥さんに愛想をつかされる。

とにかくすることが徹底している。




続編『やっぱり・・・』では、さらに凝っている。

おいしいトロが食べたくて、ホンマグロのトローリングに出かけたり、おいしいポテトグラタンを極めたくて、2~3週間毎日作り続けたり・・・




私が一番おもしろかったのは、『やっぱり・・・』の中の『国境の南-タコスの誘惑』だ。

おいしいタコスを作れるようになりたくて、アメリカ西海岸のサンディエゴからメキシコのバハカリフォルニアまで15回も通い続ける。

あまたのタコスを食べ続けてようやく店主の信用を勝ち取り作り方を伝授してもらう。

さらにまた、タコスを包むトルティージャを作る女性に、会うことを拒まれて苦労をする、という話である。


もちろん最後には、なんとか女性にも会えて、マンハッタンの自宅で試行錯誤を繰り返してそのタコスを再現できるようになるのだが。



おいしいものを食すということにかける情熱。

辛口だが内容の濃い2冊である。

     

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「ソバ屋で憩う」 悦楽の名店ガイド101

/杉浦日向子とソ連編著/

ソバ屋に行かなくたっていいのです。

寝転がって、この本をつらつらながめていると、「こんな時間の使い方って、いいなぁ。」と新たな贅沢を発見できるのです。


みんながあくせく背広でかけまわっている平日の午後にわざと年休をとり、ソバ屋の座敷でまったりと過ごす。

そばとのりをつまみに、気の合った仲間とばかな話をしながら、無為な時を送ってみると、人生観がちょっくら変わりますぞ。


この本に載っている店でなくてもいいのです。

あなたの街の名店を、この本の基準に従って探してみてはいかがでしょうか。



単なる蕎麦屋のガイドブックではなく、大人な時間の使い方に関する指南書と思ってお読みください。




 (今は絶版らしいので、続編の123店の方をお求めください。)




(これも絶版になってしまった・・・。

杉浦日向子は、若くして亡くなってしまった江戸研究家/漫画家です。

彼女の作品も、そのうち紹介したい。)

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2007年6月 4日 (月)

沖縄やぎ地獄・うまひゃひゃさぬきうどん

『沖縄やぎ地獄』

/さとなお/

『食べ歩記』のエッセイである。

沖縄の、くさくて、うまい、山羊料理のほか、さまざまな食材、数多くの店を食べ歩いた体験記なのだ。

沖縄を本拠地とする方から見れば、わずかな訪問回数ゆえ氏の認めるとおり、掘り下げ方は少し足りないかもしれない。

しかしその旺盛な好奇心、(奥さん、娘さんも含めた)佐藤家の人々の強靭な体力。
何でも受け入れようとする、柔軟な姿勢には、頭が下がる。

 

たとえば、沖縄『すば』を食べるためだけに、会社を、幼稚園を1日休み、数多くの店を食べ歩く。(2日間で19軒!)。

そのとき浮かんだ疑問、『なぜうどんやラーメンなどの他の麺と、食感がこのように異なるのか』を明らかにするために、沖縄の人々を尋ねたり、実験をしたりして謎にせまっていく。

またその文章は、あくまでも軽く、明るく、ひょうきんで、肩の力を抜いて楽しめる。

『さとなお氏』の文章を最初に読んだのは、さぬきうどんのことを調べていたときに、検索でヒットしたHPである。

おいしい情報、HOTな情報をどんどん更新中であるので、訪問していただきたい。

さとなおさんのページ



またさぬきうどんの食べ歩記、『うまひゃひゃさぬきうどん』もお勧めの本である。


       
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